イギリスを公式訪問中の天皇皇后両陛下は、ロンドンのホテルに到着した。デイリー・メールは「雅子さまは陛下のネクタイの色にマッチした白い襟付きのパウダーブルーのスーツと帽子をお召しになっており、エレガントな装いだった」と報じている。ロンドン市内にある日本文化発信拠点「ジャパン・ハウス」。陛下が到着されるとここでも歓声が。23日、陛下は英国で暮らす日本人と懇談。ロイヤルバレエ団でプリンシパルを務め現在けがでリハビリ中の平野亮一さんは「緊張のあまり覚えていない」と話した。この日雅子さまの姿はなかった。長時間のフライトなどで少し疲れが出ていて体調を整える必要があるという医師の判断。19日、会見で天皇陛下は「今回の訪問で初めて雅子と一緒にオックスフォードのマートンコレッジやベイリオルコレッジなどを訪れ市内を散策することを心待ちにしております」と述べられた。英国を公式訪問中の両陛下。お二人にとって英国は若い時を過ごした思い出の地。天皇陛下は1983年から2年間オックスフォード大学に留学。日本語版と英語版で出版されている留学時代をつづった陛下の著書「テムズとともに 英国の二年間」では、留学生活を自らの言葉で綴られている。陛下が暮らされた大学の寮は約8畳の書斎と寝室、専用の浴室がついた部屋である。食堂ではガウンとネクタイの着用が義務づけられ、違反や遅刻した学生はビール一気飲みの罰が下ったという。お気に入りの食べ物は茹でた芽キャベツだという。陛下が服を買った衣料品店は現在も営業している。留学中上皇ご夫妻が訪問されたことも。1988年、雅子さまも外務省時代にオックスフォード大学に留学。雅子さまが通ったという中華料理店に陛下も何度か訪れられた。陛下はまもなく日本時間午後7時からテムズバリアを視察される。テムズバリアは高潮被害を防ぐためにつくられた水門。陛下の大学時代の研究テーマは18世紀におけるテムズ川の水運の歴史について。