地熱発電を手がける東洋エンジニアリングが、インドネシア政府との間で国のエネルギー計画の共同策定に向けて合意した。地中のマグマの熱と水の力で発電する地熱発電は、再生可能エネルギーの1つで、脱炭素の切り札ともいわれている。1990年代から地熱発電に取り組む東洋エンジニアリングは、インドネシア政府と初めて国のエネルギー計画を策定することで合意。石炭など化石燃料の依存から脱却したいインドネシアは日本の地熱技術を大胆に採用し、脱炭素社会への転換を図る狙い。地熱を発電だけでなく、地下水から鉱物資源を回収したり、水素を作ったり、幅広い活用を訴え、採用された。地熱の資源量で、インドネシアは、米国に次ぐ世界第2位。実は、第3位が日本。明日から、インドネシアでAZEC(アジアゼロエミッション共同体)の閣僚会議が開かれる。日本が中心となり、アジアの脱炭素に向けた議論が交わされる予定。