講義の始まりはラグビーのニュージーランド代表が試合前に披露する踊り、ハカ。大学時代はニュージーランドに留学しラグビーをしていた中垣キャスターが気合を入れる。テーマは「勝利に導くリーダーとは」。講義を聴講するのは自身のビジネスに悩みや疑問を抱え、ヒントを得たいと考えている30代、40代の6人。エディー氏は「プロジェクトを始める時はどこに向かうのか知る必要がある。どこに到達したいのか?ビジョンが最も重要だ。まずビジョンを持ち、そこから逆算して計画を立てる。このビジョンがあるからこんなチームが必要だという順番。そのチームにあったスキルや個性を持つ人材を集める。リーダーの仕事はビジョンを定めみんなを鼓舞すること。チームに参加したいと思えば100%力を出してくれる。日本の選手は時にあと一歩だと力を振り絞る。リーダーの仕事はチームを勇気づけてあと一歩進んでもらうこと」などと述べた。エディーさんが前回日本代表を率いた時は朝5時からの練習が話題となった。エディー氏は「人が寝ている間に練習するヘッドスタートだ。みんな嫌がったが合宿の最後にはみんな有利になったと感じていた。会社でも重要なのは言葉の使われ方だ行動が伴っている言葉であればやがてみんながその言葉を使うようになる。ヘッドスタートという言葉は世界で有利になるためのコンセプト」などと述べた。エディーさんは2015年のW杯で勝つためにプレッシャーの力を利用した。エディー氏は「プレッシャーはいつもある。認めることが大切。立ち向かう準備をする」などと述べた。あえてボールを滑りやすくして練習することもあったという。W杯会場は暑く湿気があり滑りやすくなる可能性があったため準備したという。南アフリカ戦の後にキャプテンのリーチマイケル選手は「練習の方がきつかった」と言ったという。本番以上のプレッシャーを練習で経験したことが結果につながったという。理想のチームに近づける方法について質問。エディー氏は「現実と理想の間にギャップがある。どんなギャップでどう埋めるのかを考える。日本代表は世界で12位だが目標はトップ4だ。そのギャップは何か、どう埋めるか。3つの優先事項を決めて集中する。チームは一度に3つしか取り組めないそこに集中する」などと述べた。リーダーが決断するプロセスとは?エディー氏は「事実は何か?情報を集める。なるべく客観的に。情報が集まったら相談して意見をきく。考えを集約するとヒントになる直感が与えられる。総合的に考えて自ら決断する。正しいと信じた決断だから売り込むことが重要。説明することが大切」などと述べた。テレ東BIZでは講義の拡大版を配信している。