今日のテーマは「中東情勢の緊迫化が呼び起こす日銀『第2の柱』」。日銀は20年前から2つの柱によるチェックを踏まえ金融政策を決めるということをしている。柱は2つあり、第1の柱は見通しの確度で先行き1~2年程度の経済・物価の見通しが物価安定目標の実現と整合的な経路をたどっているかを確認するという。第2の柱はテールリスクの大きさの確認。発生確率は低くても万が一発生すれば経済・物価に甚大な影響を与えるリスク。平時であれば第1の柱に基づき金融政策を決定する。テールリスクが出てきた場合には第2の柱に基づいて評価し、必要であれば金融政策を動かしていくことになるという。日銀は中東情勢の緊迫化をテールリスクとみなしていることになる。来週の決定会合では利上げの実施はほぼ確実視されている。中東情勢が大きく改善すれば、物流が正常化し、原油価格ももとの水準に戻るため、経済の上振れや下振れというテールリスクは解消される。そのため、政策運営の重点は第1の柱となり、見通しの確度が上昇したと判断され利上げされるという結論になると考えられるという。一方、中東情勢が大きく悪化した場合、原油価格の急騰だけでなく、物不足も深刻化するため、経済活動が阻害される。こうなればテールリスクのチェックにより、経済が大幅に落ち込むのに先んじて利下げを行うことでダメージを小さくすることが考えられるという。
