米国・ワシントンで開催中のNATO（北大西洋条約機構）の首脳会議は10日、ロシアを支援する中国などへの対決姿勢を鮮明にした。NATOはロシアとの連携を強化する北朝鮮や、武器の生産を後押しする中国の脅威を大きな課題としている。会議では、中国に対する戦略の策定を優先事項の1つとしていて、声明案にも中国について“ロシアの決定的な支援者”と位置づける文言が盛り込まれることで調整が進められている。また、ウクライナへの継続支援を巡っては、デンマークとオランダが米国製の戦闘機F−16を供与する手続きを進め、夏には運用が開始されると発表し、ノルウェーも年内に供与すると表明した。ロシアに劣る航空戦力が強化されることになる。