柔道男子66キロ級・阿部一二三選手が日本柔道史上8人目となるオリンピック連覇を成し遂げた。だが兄妹金メダル連覇を掲げていた阿部一二三は心の底から喜べないと語る。女子52キロ級の2回戦、阿部詩選手は世界ランク1位のディヨラ・ケルディヨロワ選手との試合で敗退。このとき、阿部一二三選手は出番を待ちながら試合を見ていた。幼い頃から切磋琢磨してきた阿部兄妹。兄・一二三選手は高校生時代、柔道界にその名を知られる存在だった。そんな兄を横で見てきた妹・詩選手。妹の存在にいち早く気づいていたのは兄・一二三選手だった。2人で刺激し合いながら強くなってきた阿部兄妹。東京五輪では兄妹同時金メダル。その後の3年間、2人揃って国際大会で無敗。しかし兄妹連覇の夢は叶わなかった。阿部一二三選手は兄妹の得意技・袖釣込腰で優勝し連覇達成。