山本直洋さんはダイナミックな空撮写真を撮り続けている。山本さんの挑戦はキリマンジャロから始まった。標高は5895メートルで世界一高い独立峰である。モーターパラグライダーはエンジンの動力で一気に上昇することができる。雲を抜けるとキリマンジャロが見えてきた。山本さんは「地球の一部になれている感覚が味わえる」などと話した。しかし山頂目前でエンジンの不調に気づき引き返すことにした。山本さんは「いつかまたリベンジしに来たい」などと話した。山本さんは幼い頃から空に飛ぶことに憧れていた。一般企業に就職するが1年で退職し26歳のときモーターパラグライダーに出会った。自分の身体1つで空を飛ぶ爽快さにのめり込み空撮写真家として活動を始めた。山本さんにこの先待ち受けるのはデナリなど6000メートルを超える山々。撮影を成功させるカギは山の上空に吹く風をよめるかどうか。そこで山本さんは事前に山に登り地形を調査することを始めた。剱岳でどんな風が吹くか探った。2週間後地上で調べた風の影響を空から確かめた。山に上って確かめた風は読み通りであった。山本さんは「飛ぶルートを考えるうえでもいい経験になった」などと話した。