バイデン大統領から後継指名を受けたハリス氏について近野宏明が解説。選挙活動を本格化させたハリス副大統領は22日、バイデン大統領から引き継いだ選挙本部でスピーチをした。ハリス氏は民主党大会で正式に指名される必要があり、透明性のある選出手続き、最善の候補で一致団結といった課題がある。トランプ陣営からは「1400万票の民意を無効にした民主党は民主主義とは正反対」などと批判が出ている。民主党は8月7日にオンライン投票を行い、候補選出すると明らかにした。さらに米メディアは指名獲得に必要な代議員の過半数の支持を固めたと報道しており、バイデン氏撤退後の献金額も24時間で約147億円。
最も避けなければならないトラウマが民主党にはある。1968年の大統領選では、民主党のジョンソン大統領が途中で撤退し、最終的にハンフリー副大統領が指名されたが、反発する声が多くて暴動となった。結果的には共和党のニクソン氏に政権が奪われた。この頃とは現職大統領の不出馬や党大会の開催都市など幾つかの共通点がある。