デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さんが解説。日本はこれから少子高齢化とともに、2040年には、労働力の人口の3割近くが60歳以上を占める、いわばシニア層はボリュームゾーンになる。こういった取り組みはまさに日本の将来にとって生命線。そこにおいて重要なのがエイジフリーという考え方だと思う。年齢という制約を取っ払ってシニアの世代だからこそ持っている強みこれを新たな戦力として世の中に生かしていくこういった考え方が重要。具体的にはある分野の経験を他の分野に生かしていく即戦力形であったりもしくは新しい技能を職業訓練で身につけることによって経験と掛け合わせて生かしていく掛け合わせ型こういったパターンが有力だと思う。即戦力型でいえば営業とか生産の管理の経験を生かしてより広い管理が必要な総務、この領域で生かしていく。もしくは製造現場の経験を生かすためにCADの技術を新たに学ぶことによってその経験と掛け合わせて生かしていく、掛け合わせ型こういった成功例も出始めている。これからシニア層を受け入れる企業側の雇用の在り方この変革が大きな鍵を握ると思う。ジョブ型を突き詰めていくことはすなわち、年齢という概念を関係なくしていくことにもつながる。