新潟市からフェリーで約2時間半、佐渡を旅する。枕状溶岩は海底で流れ出たマグマが海水によって急激に冷やされ固まったもの。300万年前の地殻変動で姿を現した。たらい舟はサザエなどの漁に今も使われている現役の道具。この一帯は長い年月で隆起を繰り返してきたため水深が浅い。浅瀬で漁を行うために明治時代に考案されたのがたらい舟。佐渡金山の割れ目の深さは70m以上。金を掘り進めてきた結果できたもの。金の鉱脈はもともと海底にあったが地殻変動で地表近くに現れた。かつては良質な金を産出する世界最大級の金山だった。採掘は平成元年に終了している。佐渡ジオパーク推進指導員・相田満久さんは地域住民の理解を得ながら砂金取り体験イベントを開催している。佐渡中央に広がる水田地帯はもともと海だったが山間部からの土砂が約10万年をかけて堆積し広大な平野になった。この日は佐渡市立金井小学校の課外授業で田んぼの生き物調査が行われていた。佐渡ではほとんどの農家が生き物を育むために農薬を減らした栽培を行っている。これは国の特別天然記念物トキの餌場を作るため。今では500羽以上が生息している。