トヨタ自動車は今年3月までの1年間の業績を発表。トヨタ自動車・佐藤恒治社長は「長年のたゆまぬ商品を軸とした経営と積み上げてきた事業基盤が実を結んだ結果。さらなる成長戦略を描き、持続的成長につなげていく」と述べた。トヨタ2024年3月期決算は営業利益5兆3529億円(前年比96.4%上昇)、純利益4兆9449億円(101.7%)上昇。共に過去最高を更新。営業利益が5兆円台に達するのは日本企業として初めて。ハイブリッド車の販売が好調だったことや、値上げに加え歴史的円安が利益を押し上げた。一方、来年3月までの1年間の業績予想は、営業利益が4兆3000億円と1年前に比べ19.7%減少するとの見通しを示した。EV(電気自動車)やAI(人工知能)、従業員の環境改善などの投資に約2兆円を投じることから減益となる。発表受けトヨタの株価は一時4%を超える大幅安となった。