昨日の発表された日銀の追加利上げとパウエル議長の発言をきっかけに日米の金利差がさらに縮まる観測が強まり為替は一気に円高ドル安方向に。為替市場では4か月半ぶりの水準となる1ドル148円台をつける場面もあった。この急激な円高が、輸出が多い製造業やインバウンド消費に逆風になるとの見方が広がり輸出関連銘柄や百貨店株などが下落。日経平均を大きく下げる結果につながった。ドル円が1円動くと1年間の営業利益に500億円の影響があるというトヨタ自動車もこの動きに反応。今日、発表した今年4月から6月までの決算で売上高、利益ともに過去最高だったが「マーケットの変動に対応して事業をやるしかない」と為替を注視する姿勢を見せた。一方、円高を歓迎する企業も。日本製鉄は高騰する原材料費の歯止めになると期待を寄せた。