22日にトヨタ自動車やグループの豊田自動織機などを相手取りカリフォルニア州の連邦地裁に提訴された集団訴訟。訴えたのはカリフォルニア州の造園用品の会社やニュージャージー州にある食品会社など3社。いずれも豊田自動織機のフォークリフトを購入し事業で使っていた。その豊田自動織機は2021年に北米向けのフォークリフト用エンジンの一部機種で認証の不備が発覚したほか、去年3月、日本国内でも排出ガスの認証に法令違反が見つかったと発表。訴状ではトヨタグループの度重なる法令遵守違反が製品やエンジンの認証制度自体を傷つけたと主張。「問題があることを知っていれば購入することはなかった」として購入費用全額の返金などを含めた損害賠償を求めている。提訴されたトヨタはきょう「提訴があったことは事実。内容を確認・精査したうえで対応を検討する」、豊田自動織機も「原告の主張や請求内容を確認し対応する」としている。集団提訴の影響は広まるのか。アメリカの裁判に詳しい弁護士は今後ほかの購入者らが次々に原告団に加わる可能性を指摘する。