馬渕さんは「日本市場の魅力を高める第一歩となった。世界の市場に比べ日本は取引時間が短くなっている。ニューヨークは6時間半、ロンドンは8時間半に対し日本は30分伸びて5時間半。取引時間を伸ばすことで取引の機会を増やし、海外投資家から見た日本市場の魅力を高めたい、市場参加者を増やしたい狙いがある。ニューヨーク証券取引所では時間外取引も活発。証券取引所の取引時間以外の時間に行う株取引で深夜や朝にリアルタイムで株取引をするマーケット。ニューヨーク証券取引所は先月、時間外取引を含めて1日の取引時間を22時間に延長する計画を発表。これにより日本でも日中に取引しやすくなる。世界での投資家の獲得競争が増す。3時にマーケットがしまったあとに決算の開示をする企業が約8割だった。最近ではトヨタが取引時間中に決算発表するようになった。マーケットが動いているうちに決算発表をすることで株価に影響を与える懸念があるが、決算を受けたマーケットの反応がダイレクトに出るのが健全とも言われている。決まって決算の数字をあえてマーケットがしまるまで待つことや、数字を開示しない時間が長くなるほどインサイダー取引の機会が増えるとも言われている。開示の遅れは投資家軽視との批判もある。取引時間の延長をうけて決算発表の時間を遅らせる企業が相次ぐ一方で富士フィルムやヤマダホールディングスなどは決算発表の時間を前倒しするとしている。個人投資家の取引や海外投資家の参加を増やすためにも取引時間延長にくわえて企業の開示姿勢も変化が問われそう」などと述べた。