ドイツを訪問している岸田首相は日本時間未明、ショルツ首相と首脳会談を行い、安全保障や経済分野での連携強化を確認。日本の首相のドイツ訪問は2国間訪問としては約7年ぶり。会談で両首脳は閣僚を交えた「政府間協議」の来年の開催を目指すことで一致したほか、外務防衛の閣僚会合「2+2」の早期開催も確認。今回のドイツ訪問の背景には中国のヨーロッパへの接近に対する懸念がある。習近平国家主席が4月に北京でショルツ首相と会談するなど、中国は経済を通じてヨーロッパの中で特にドイツ、フランスに接近している。今回の日独首脳会談では経済安全保障に関する新たな枠組みの創設で合意。日本としては中国の過剰生産問題など「対中国」で一致点を探り、日独関係を強化したい考え。