劔崎仁さんは「先週のバイデン氏とトランプ氏のテレビ討論会以降、アメリカの長期金利の決定要因が変わっている。決定要因として1つはFRBの政策金利の市場見通しFF金利の先物の値、もう1つは財政赤字の見通しに対する市場の織り込みが重要と思っています。FF金利先物の水準は討論会以降も大きく変化していないんです。財政赤字の見通しに対する市場の織り込みが緩やかに上昇し始めています。トランプ氏が次期大統領となる場合、トランプ氏がFRBに利下げ圧力をかける可能性があり、それだとFF金利先物の水準は討論会以降も変化していない。その一方で、トランプ氏は歳出を増加して減税を行う可能性があります。財政赤字の見通しに対する市場の織り込みは上昇し始めていていますね。債券を長期にわたって保有するリスクに応じた上乗せ金利ですね。ターンプレミアムの上昇を通じたアメリカの長期金利の上昇に注意が必要です」、松本さんは「先週、香港と台湾の投資家を訪問しましたが、『インフレになったのに日本の消費は良くならないのか』と言われました。日本の株価が海外投資家の期待に追いつかないギャップがマーケットの失望を生んでいて、今回も個人消費が弱いことがリスクになっています」などと話した。