米・シカゴでは民主党大会が始まった。大統領候補のハリス副大統領とともに駆けつけたバイデン大統領は「ハリス氏を選んだことは私の経歴の中で最高の決断だった」と話している。打ち立てたのは女性の権利で、ヒラリー・クリントン元国務長官は「私の母は女性に選挙権がなかった時代にここシカゴで生まれた」「ガラスの天井に亀裂を入れてきた」と言及して更なる改革を呼びかけている。また、トランプ前大統領が連邦最高裁の判事に保守派を相次いで指名し中絶は憲法で認められた権利とする約50年前の判断を覆していたことをめぐり、トランプ氏が人工中絶に反対する映像を交えて批判し中絶によって守られる中絶の権利を訴えている。共和党が強い14州では中絶が原則禁止となっていて、中絶の手術などのために去年1年だけで約17万人が他州に移動したとされる。共和党支持者からも中絶の自由は個人の自由を重視する価値観と相容れないと、民主党の動きを評価する声は聞こえているという。