民主党の大統領候補であるハリス副大統領は、最終日を迎えた党大会で指名受諾演説を行った。ハリス氏は「歯止めがきかなくなったトランプが大統領という巨大な権力をどう使うか想像してほしい。皆さんの生活をよくするためでもなく、国家の安全保障を強めるためでもない。自分のためだけに使うだろう」と述べた。またハリス氏は移民2世として育った自らの生い立ちに触れながら、自分は“中間層の出身”だとしてこうした人々を対象にした経済政策に取り組む考えを強調した。演説終盤では外交政策についても言及し、国際強調を重視する姿勢を示した。中東情勢ではイスラエルを支持する姿勢を示した上で「イスラエルの安全が確保され人質が解放されガザの苦しみが終わりパレスチナの人たちが尊厳や安全、自由を自ら決める権利を実現できる形で終わらせるようにする」などと述べた。一方、共和党・トランプ前大統領は西部アリゾナ州のメキシコとの国境地帯を訪れ、移民政策を巡ってハリス氏への批判を展開した。