G20が、南米のブラジルで始まる。超富裕層への課税制度が議題の一つだが、先進国の中でも意見が分かれアメリカは反対、スペインは支持している。ブラジル・ルーラ大統領は飢餓、世界機関の近代化、気候変動危機という3つの議題をG20の議論の中心に据えている。しかし、アメリカの大統領選挙でのトランプ氏の勝利、ウクライナと中東における戦争によってこのサミットの目標実現が揺らいでいる。厳重な警備態勢の中、リオデジャネイロは世界の経済大国の首脳たちを迎えている。バイデン大統領にとっては最後、そしてアルゼンチン・ミレイ大統領にとっては初めての参加。経済の自由至上主義を掲げるミレイ大統領は、トランプ氏の勝利に大喜びしている。習近平国家主席は出席、プーチン大統領は欠席。開幕を前にリオデジャネイロでは、飢えと気候変動への対策を求める抗議デモが行われた。