米国のトランプ次期大統領の経済政策を支える閣僚について。USTR(米国通商代表部)の代表に、1期目のトランプ政権で中国や日本との貿易交渉の実務を担ったジェミソングリア氏を起用すると発表した。グリア氏は1期目のトランプ政権で、USTR代表だったライトハイザー氏の下で首席補佐官を務めていた。トランプ氏は声明で「グリア氏の下でUSTRは、米国の巨額の貿易赤字の抑制や、製造業、農業、サービス業の保護、そしてあらゆる輸出市場の開拓に重点的に取り組むことになろう」と期待を示している。トランプ氏は就任直後に中国やメキシコ、カナダからの輸入品への関税を引き上げる考えを示していて、グリア氏はこうした通商政策や他国との交渉を担うことになる。