中国商務省はきょう、半導体の原材料となるガリウムやゲルマニウムなどのレアメタルについて米国への輸出を原則禁止すると発表した。また、電気自動車の電池などに使われる原材料のグラファイトについても米国への輸出の際に、より厳格な審査を行うとしている。商務省は国家の安全と利益を保護し、国際的な義務を履行するためとして中国の法律に沿った措置だと説明している。ただ、中国に対しては米国のバイデン政権が2日に最先端の半導体の輸出規制を強化していて、こうしたことへの対抗措置と見られる。中国に対してはトランプ次期大統領も追加関税をかけるなどと発言しており、米中の貿易を巡る対立が再び激化する可能性がある。