アメリカ・トランプ次期大統領が訪問先のパリでウクライナ・ゼレンスキー大統領、フランス・マクロン大統領と会談を行った。会談は英語で通訳を入れずに35分間続いた。会談後の公式発表はなかったが、トランプ氏はSNSで「ウクライナは多くの兵士と民間人を失った。直ちに停戦しなければならない。プーチン氏のことはよく知っている。彼に働きかけるべき時だ。」と述べている。犠牲の大きさ・戦費の大きさについては、8日正午にアメリカ国内で放送されたインタビューでも触れている。トランプ氏はアメリカの支援を縮小したいと述べている。詳細は明らかにされていないが、迅速な戦争終結を訴えている。専門家は「トランプ氏のメッセージに欠けているのは具体的な和平案。同じく力あって領土を放棄するつもりもない交渉相手に、トランプ氏がどのように対応していくのか、誰もが知りたいと思っている。」と語った。ゼレンスキー大統領は、会談についてほとんどコメントしていないが、SNSでは警戒心をあらわにしている。トランプ氏の大統領就任式は来年1月20日だが、バイデン政権はウクライナ支援を前倒しし、7日夜には9億4000万ユーロ相当の追加支援を発表している。