年明けにはアメリカで、第二次トランプ政権が誕生。すでに中国に向けては10%の追加関税が発表されている。みずほ銀行の伊藤秀樹さんは「11月の経済統計で、小売売上高はスマホや化粧品などがマイナスに転じています。消費は10月から大きく減速し、国家統計局が示す消費者のマインドは未だ明確な改善が見られていないので消費の基調としては力強さを欠く様子と見ています。トランプ政権に向け、足元では追加関税を見越したような動きが見られ、アメリカ向けの駆け込み的な輸出が伸びています。第1次トランプ政権時の追加関税では、アメリカから見たパソコン及び通信機器、音声画像データ送受信機、印刷機といったところについては中国からの輸入の比率が低下する一方、ASEANの比率が上昇しました。このことは依然として、米中間の経済的なつながりが強いといったところを示すものでもあります。今後、中国では内需を拡大していく盛り上げていく必要があり、需給双方の対応を通じた不動産販売や不動産会社向けの融資の持ち直し、こうしたところが鍵を握ると考えています」などと話した。