米国・FRB(連邦準備制度理事会)は6日、“金融機関の監督や規制を担当するバー副議長が来月末で辞任する”と発表した。2022年7月に就任したバー副議長は、米国でおととし銀行破綻が相次いだことを受けて金融機関に対する規制の強化などを進めてきた。しかし今月20日に就任するトランプ次期大統領は、金融規制の緩和を訴えている。バー副議長は声明の中で“この役職はFRBによる金融システムの監督規制に対する透明性や説明責任を高めるために設けられた”としたうえで“この役職を巡る争いのリスクはわれわれの使命から目をそらすことになりかねない”としていてトランプ氏との対立を避けるねらいがあることを示唆した。