米国のトランプ大統領は23日、OPEC(石油輸出国機構)に原油価格の引き下げを要請すると表明した。米国のトランプ大統領は23日、世界経済フォーラムの年次総会にオンラインで出席し、サウジアラビアなどが加盟するOPECに対し、「サウジアラビアとOPECに原油価格の引き下げを要請する。原油価格が下がれば、ロシアとウクライナの戦争はすぐに終わるだろう。現在、原油価格が高騰しているため、戦争が続いている」と述べ、原油の価格の引き下げを要請すると表明した。ロシアの主要な収入源となっている原油の価格を引き下げることで、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、停戦交渉に応じるよう圧力をかける狙いがある。トランプ大統領はまた、中国の習近平国家主席に停戦への協力を促し、「中国は大きな力を持っている」と指摘した上で、「協力して戦争を終わらせることを期待する」と語った。米中関係については「非常に良い関係になると思う」と述べた上で、巨額の貿易赤字が問題だと指摘し、「公平な関係にしなければならない」と強調した。一方、トランプ大統領は、ロシアや中国と核軍縮を進めることに意欲を示した。第1次政権の時に「プーチン大統領は核兵器を大幅に削減するという考えを非常に気に入っていた」と明らかにし、中国など核保有国に軍縮を促していく考えを示した。