アメリカ・トランプ大統領は関税は、すべての国が対象だと強調しているが、オーストラリアとはアメリカが貿易黒字になっていることを踏まえて適用の除外を検討しているとしている。一方、アメリカとの貿易が黒字になっているアジアの国々では対応を急いでいる。アメリカのトランプ大統領が表明している相互関税に対し、タイやインドも準備を進めている。タイやインドがアメリカ製品に課している関税はアメリカが両国の製品に課している関税よりさらに高いためトランプ大統領の目を引く可能性があるから。タイ・ペートンタン首相はアメリカの貿易政策が及ぼす影響について調べるよう指示を出した。去年、アメリカとの貿易でタイは350億ドル以上の黒字を出している。黒字を減らすために、タイは今年アメリカからエタンを100万トン輸入する予定。輸出はタイ経済にとって重要な要素でありアメリカは最大の輸出市場。一方、インドは、アメリカからインドへの輸出を増やすために10以上の分野で関税の引き下げを計画しているよう。モディ首相は、12日にアメリカに向けて出発する。トランプ大統領と会談する予定のモディ首相はエネルギーや防衛に関するインドへの輸出の拡大を提案する見込み。来月からアメリカに輸入される鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税がかけられるようになれば、インドの工業関連の輸出品に影響が出るためトランプ大統領との首脳会談には期待がかかっている。早々と、トランプ大統領と交渉したのがオーストラリア。電話での首脳会談の結果オーストラリアが25%の関税の適用除外となる可能性が出てきた。オーストラリアとの貿易ではアメリカが黒字であることから適用除外を検討することにトランプ氏が同意した。