アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領による直接交渉をめぐり、ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、ウクライナ抜きの合意は受け入れないと主張した。ロイター通信によると、ゼレンスキー大統領は13日、トランプ大統領とプーチン大統領による直接交渉をめぐり、ウクライナ抜きの合意は受け入れないとした上で、「プーチン大統領の計画通りにさせないことが重要だ」と訴えた。ウクライナやヨーロッパ各国では、米露が主導する交渉で取り残される事への懸念が広がっている。EU(ヨーロッパ連合)の外相にあたるカラス外交安全保障上級代表は13日、「我々抜きのいかなる合意も失敗する」「それは汚い取引だ」とけん制した。また、トランプ大統領がウクライナのNATO(北大西洋条約機構)への加盟は現実的ではなく、全ての領土を取り戻すことは難しいとの認識を示したことなどをめぐり、ヨーロッパ側からは「交渉が始まる前から譲歩している」といった批判も出ている。