アメリカ・トランプ政権は今月4日、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税措置を発動したが6日、USMCAに含まれる品目は、来月2日まで関税措置の対象としないと修正した。それ以降は関税の対象になるとしていて再び約1か月の猶予期間を設けた形。アメリカが4日に発動した関税措置を巡ってカナダ政府は第1弾の対抗措置に踏み切ったうえで今月下旬には第2弾として1250億カナダドル、日本円で約12兆9000億円分のアメリカからの輸入品に対して25%の報復関税を課す方針だった。しかしカナダ・ルブラン財務相はアメリカ側が猶予期間を設けたことを受けてカナダ側も同じように来月2日まで第2弾の報復関税の発動を見送るとSNSで明らかにした。トランプ政権が新たに設けた約1か月後の期限に向けてアメリカとカナダ、メキシコとの協議が続くことになる。