人員削減などの手法が強引すぎるとして市民による抗議活動に直面しているアメリカのEV(電気自動車)メーカー「テスラ」・イーロンマスクCEOは“今後2年以内にアメリカでのテスラの生産台数を2倍に増やす”と発言した。ホワイトハウスの前に並べられたテスラの車両。そこで記者団の質問に応じたトランプ大統領は“最高の製品だ、私も買う。彼は偉大な愛国者で、テスラで素晴らしい仕事をしている”と発言。これに続いてマスク氏は“大統領と政権の素晴らしい政策の成果としてアメリカへの信頼の証として、テスラは今後2年以内にアメリカでの生産台数を倍増させる予定”と述べた。こうした振る舞いについてアメリカのNBCニュースは“現職の大統領などが消費者向けの製品をこれほど明確に推奨するのは極めてまれ”と報じていて、マスク氏の企業を優遇するような姿勢を疑問視する声も上がっている。マスク氏を巡ってはDOGE(政府効率化省)で推し進める人員削減などの手法が強引すぎるとして抗議活動が広がり、テスラの販売店や充電ステーションが破壊される事件が相次いでいるほか、テスラの株価も大幅に値下がりしている。