アメリカとウクライナは30日、ウクライナにある鉱物資源の共同開発についての協定に署名。トランプ大統領にとっては経済政策で軌道修正が相次ぐ中、仲介外交をリードし存在感を高めたい狙いもありそう。今回の協定ではアメリカがウクライナの鉱物資源や天然ガスなどの開発に優先的に関与できることに。さらにウクライナの復興などにあてる投資基金を設立。基金は両国が50%ずつ拠出し最初の10年間の収益は復興などにあてられる。 採掘場所や内容はウクライナが決定する。ただ、ウクライナ側が求めていたアメリカによる安全の保証の確約は盛り込まれず。協定は本来2月の首脳会談で合意予定だった。しかし、両首脳が激しい口論となり、決裂。その後の両首脳のバチカンなどでの会談を経て合意となった。トランプ大統領には支持率低迷の中、外交成果を出したい焦りが。ゼレンスキー大統領には押され気味の戦況の中アメリカの支持を得たい考え。今回の合意により対ロシアの圧力を強めることができるのか。