FRBは18日、FOMCを開き政策金利を据え置いた。年内の利下げ回数の見通しは2回を維持した。政策金利の誘導目標は4.25~4.5%で、据え置きは4会合連続となった。2025年末コア個人消費支出物価指数見通しは、年末時点のインフレ率の予想を前回3月から引き上げた一方で、年内の利下げ回数の見通しは2回で維持された。利下げ予想の中央値は変わらなかったものの、年内利下げなしを主張した参加者は、前回の4人から7人に増加した。関税政策によるインフレ再燃への警戒感を改めて示したパウエル議長は、様子見の姿勢を保った形となる。ただ、トランプ大統領は会合に先立ち、パウエル議長に利下げを強く求めている。これに対し、パウエル議長は「強い労働市場と物価の安定を目指すだけだ」として、中央銀行の独立性を強調した。