「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダ。ナイル川の水と肥沃な大地に恵まれたこの国が今、新たなカカオの産地として注目されている。「ファームオブアフリカ」の岡野あさみさんはこの国で7年前からカカオの栽培に挑んでいる。栽培するカカオの木は、およそ1800本。シュゼットが使うウガンダ産のカカオは岡野さんから仕入れている。チョコレートの原料となるのがカカオの種。実を取り出したら自社の施設で1週間ほど発酵させる。その後、種を天日干しで乾燥させる。品質を高めるには割れた種や発酵が不十分な種を取り除く作業が欠かせない。ヨーロッパや中東からの引き合いも増えている。自社農園だけでは注文量を賄えないため岡野さんは近隣の農家からカカオを買い付けている。「カカオは鮮度が命」で、時間が経つと品質が劣化してしまう。岡野さんが買い付けるのは朝一番に割ったものだけ。現在取引している農家は、およそ300人。カカオショックの影響で農家からの買い取り価格が4倍にはね上がった時期もあったが去年、コートジボワールやガーナの生産量が回復したこともあり買い取り価格は、いったん落ち着きを取り戻している。しかし、世界的なチョコレート需要の高まりで産地として無名だったウガンダでもカカオの争奪戦が激しくなっている。それでも岡野さんはウガンダの農家と協力して2年後には輸出量を現在の2倍に増やす計画だという。
