大和証券キャピタルマーケッツアメリカ・シュナイダー恵子さんに話を聞く。シュナイダーさんは「エヌビディアの中国向けに製造された半導体が新たな輸出規制の対象となったことやオランダの半導体製造装置メーカーASMLの決算で受注が予想を2割近く下回ったことから半導体中心に大きく下落。先週末から複数の連銀高官やベッセント財務長官が必要なら市場を支援する用意があると発言し、市場ではパウエルプットに期待が集まっていたが講演でパウエル議長は関税による物価上昇が長期化するリスクに言及し、早期の利下げ期待が遠のきマーケットの下げが加速した。エヌビディアの2025年1月期通期の対中輸出比率は売上の13%とされ、多くがH20。エヌビディアは14日、最大5000億ドルのAIインフラを米国内に構築すると発表。製造業の国内回帰に合わせた動きがあったばかりなので投資家の間ではエヌビディアに対しさらなる厳しい規制が課されることはないとの見方が優勢だったためサプライズ。エヌビディアを巡ってはトランプ政権が先週、スマートフォン、PCなどを相互関税の対象から除外した時点では楽観が広がったが、今後発表される半導体関税への警戒感が広がっている。ブラックウェルの生産は好調で長期的なAI需要の強さを指摘する声も聞かれた」などと述べた。