1か月半にわたって投票が行われたインドの総選挙は開票作業が日本時間午前11時半から始まった。選挙戦では高い経済成長をけん引してきたモディ首相が全国で200回以上の演説を行うなどして、与党インド人民党の支持拡大を図ってきた。これに対し野党側は、「モディ政権のもとで多くの人たちが経済発展の恩恵を受けられず格差が拡大している」と訴えたほか、「政権が多数派のヒンドゥー教徒寄りの政策を推し進め、少数派のイスラム教徒との宗教間の対立をあおっている」などと批判してきた。地元メディアは「出口調査の結果、モディ首相率いるインド人民党を中心とした与党連合が政権維持に必要な過半数の議席を獲得する勢いだ」と伝えている。10年にわたって政権を維持してきたモディ政権が3期目を担えば、初代首相のネルー氏などに次ぐ異例の長期政権となる。