アメリカでは実業家のイーロン・マスク氏がChatGPTを開発するオープンAIの買収を提案したと伝えられたがオープンAIのサム・アルトマンCEOは「ノーサンキューだ」と拒絶した。一方、フランスではAI投資を進めるアメリカなどに対抗し17兆円規模の巨額投資を発表した。100か国近くの政府代表や民間企業のトップなどが参加するAIの国際的な枠組み作りを目指す「AIアクションサミット」。マクロン大統領は原子力発電が盛んなフランスではAI開発に必要な電力が整っているとアピール。石油をはじめ、化石燃料への依存を強めようとするアメリカのトランプ大統領を皮肉った。マクロン氏は今後数年間でデータセンター建設などフランスのAI分野に対しておよそ17兆円の投資を国内外から集めると発表。さらにEU(ヨーロッパ連合)も31兆円規模の投資を打ち出した。。写真・ゲッティ。アメリカでは先月、ソフトバンクグループなどとともにアルトマン氏率いるオープンAIがおよそ76兆円の巨額投資を発表。マスク氏はアルトマン氏とともにオープンAIを共同で設立した創業者の一人。ただ、オープンAIを非営利団体として育てたいマスク氏に対しアルトマン氏は開発資金の獲得のため営利組織に転換させようとしていて2人は大きく対立していた。そこでマスク氏は、自身が率いる投資グループを通じ、オープンAIの買収を画策。およそ15兆円の買収案を突きつけた。これに対しアルトマン氏はマスク氏が買収した当時のツイッター社を買収し返すとXで反撃。マスク氏は「詐欺師め」とした。AIをめぐる人間の争いはしばらく続きそう。