インドではボンベで農村部にも運べるLPガス(石油液化ガス)が欠かせない存在だが、イラン情勢が緊迫化するなか供給が滞っている。シンガポールCNAは、ガスが足りず困ったインドの人たちが薪やIH調理器などを使って料理する様子を伝えている。当局は都市部の人口密集地にガス管の敷設を急いでいる。今月だけで25万世帯にガス管によるガスの供給が可能になった。インドは調理用ガスの約6割を輸入しており、その大半はホルムズ海峡を通過する。ガス管によるガス供給に切り替えれば、国内の天然ガスを調理用ガスとして供給でき、LPガス輸入への依存を減らせる。インド船籍のタンカー4隻がホルムズ海峡の通過を許可されたが、全く足りていない。インドに多い出稼ぎ労働者や日雇い労働者などガス管によるガス供給の契約をしていない人たちは選択肢がなくなり、比較的手に入りやすいものの汚染の原因となる燃料に頼るしかない。政府はバイオマス、薪、灯油の使用を許可し、その後奨励している。政府は供給に課題があり配送ペースは落ちているものの在庫はあるとし、買いだめをしたりガスボンベの料金を違法に上乗せしたりしている疑いの業者を罰している。国民にはオンラインで予約し販売店に押し寄せないよう呼びかけている。IH調理器も需要が高く供給が追いついていない。モディ首相は中東での紛争が長引けば事態はさらに深刻化する可能性があると警告している。インドは燃料調達の多様化を進めている。
