歓迎式典の後行われた首脳会談。新たな条約への署名が行われた。包括的戦略パートナーシップ条約。これまでの関係を一段と引き上げるものとなる。どちらかの国が攻撃を受けた場合、もう片方が支援するというもの。同じような条約がかつてあった。1961年、ソレント北朝鮮が締結した友好協力相互援助条約。軍事同盟とされるこの条約が結ばれたのは米ソ冷戦真っ只中のこと。双方が核開発競争を繰り広げ、ソ連が“爆弾の皇帝”と呼ばれる史上最大の水爆実験を行った時代。条約は冷戦崩壊後に失効していたが、新冷戦と言われる今、軍事協力体制が再強化される形となった。軍事技術の協力を受けていると指摘される北朝鮮。新たな条約は東アジアの安全保障にも大きな影響を与えかねない。