強健体制のマドゥーロ政権から逃れたベネズエラ国民およそ800万人が周辺国などで暮らしている。中には政治的な迫害を理由に逃れた人も少なくない。こうした中、今月8日ベネズエラの議会の議長は「平和的共存のため」として政治犯を含めた相当数の囚人を釈放すると表明した国を逃れた人たちはアメリカの軍事作戦やマドゥーロ大統領の側近らによる統治体制についてどのように感じているのか、隣国のコロンビアにNHKの取材班が入った。300万人近くのベネズエラ人が暮らす隣国コロンビアでは刑務所から多くの人を釈放するという情報に高い関心が集まっている。コロンビアに逃れたベネズエラ人の支援を行ってきた団体はマドゥーロ大統領がアメリカに拘束されたことなどを受け母国への帰還を希望する人が多くなっている。ただ、すべての政治犯が釈放され政治的な自由が確立されるまでは国の将来は楽観視できないと感じている。コロンビアで暮らすベネズエラの野党政治家、セサル・ペレスビバス氏ははおととしの大統領選挙でマチャド氏たちとともにマドゥーロ大統領に対抗。選挙後、政権側が野党関係者への圧力を強めたため国を離れることを余儀なくされた。ペレスビバス氏はマドゥーロ大統領が去ったことは評価しながらも軍事作戦については複雑な心境を抱えている。トランプ政権がベネズエラの統治に関与する姿勢を示す中、ペレスビバス氏は、最終的には主権をベネズエラ国民の手に取り戻したいと考えている。
