日本生命がニチイHDを買収すると発表した。日本生命社長は「介護事業に真正面から取り組む日本生命グループにとって大いなる挑戦」などと話した。日本生命はアメリカ投資ファンドなどが保有するニチイHD株の99.6％を取得する。ニチイHDは訪問介護や保育事業など幅広く手掛けている。背景の1つにあげたのが人口減少。これまでの生命保険事業だけでは市場が縮小するとの危機感があった。日本生命は今後保険と介護の相乗効果を生むサービスを利用者に提供したい考えである。しかし介護業界は過酷な業務内容や賃金の低さから慢性的な人手不足が続いている。ニチイHD社長は「介護業界が抱える構造的な課題についても日本生命の力を借りて人材の採用定着に資する取り組みを加速させたい」などとコメントしている。