日本生命は全国で保育施設を運営する企業に新たに出資し働き手の不足などの改善に向けて業界全体でITシステムの導入を進める計画を明らかにした。生命保険業界では介護や保育など成長が見込める新たな事業を強化する動きが加速している。日本生命はきょう保育事業大手で東京に本社がある「ライク」と資本業務提携を結ぶことで合意しおよそ3%の株式を取得すると発表した。「ライク」は認可保育園や学童クラブなどを全国で410か所以上運営する業界大手で保育士の管理などを行うITシステムの導入を進めている。会社はことし6月、ニチイ学館の親会社を買収し介護事業に加えて保育事業も行っていて今回の提携で「ライク」のITシステムを改修し全国の保育施設への導入を進める計画。また保育士の待遇改善やIT化などに取り組む組織も立ち上げ働き手の不足やデジタル化の遅れなどの課題解決につなげたい考え。日本生命は介護や保育などの新たな事業に注力して収益基盤の強化を図るねらいで生命保険業界では第一生命ホールディングスも企業向けの福利厚生の事業に力を入れるなど成長が見込める新たな事業を強化する動きが加速している。