人手が集まらないことも課題の冷凍倉庫業界。そこで不動産デベロッパーの霞ヶ関キャピタルが手掛けたのがコンピューター制御による自動化を実元した最新の冷凍倉庫。人が倉庫内に入る必要はなく、ロボットが自動で保管場所まで運搬する。さらに通常倉庫業界は数千坪の年単位での契約が主流だが、顧客の要望に応じて「パレット1個」から「1日だけ」の短い期間でもオンラインで予約できるサービスを始めた。大小のニーズに柔軟に対応して、限られたスペースを効率的に使えるようにしたという。新規参入が相次ぐ冷凍倉庫業界。老舗企業は差別化を進めている。国内最大手のニチレイロジグループ。その冷凍倉庫に案内してもらうと、手掛けてる一つが肉の解凍サービス。外食産業向けの牛肉を特殊な機械で熱を加えずに解凍している。温度計ではかると、解凍する前後で12℃近く上昇している。霧島酒造が製造する「黒霧島」の原料となるイモを倉庫側で選別。ふかして冷凍で長期保存し、最適なタイミングで出荷している。客の手間を省くだけでなく、在庫の管理にも関与することで倉庫のひっ迫度合いを調整できるという。