アメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者選び2戦目、東部・ニューハンプシャー州の予備選挙が現地時間あす行われる。先週のアイオワ州での党員集会に続き、トランプ氏が再び勝利し立場を盤石なものにするかどうかが焦点となる。候補者指名争いは南部・フロリダ州のデサンティス知事が21日に大統領選挙からの撤退を表明したため、選挙戦序盤ながら早くもトランプ前大統領とヘイリー元国連大使による一騎打ちの構図が固まった。ニューハンプシャー州の最新の世論調査では圧倒的な知名度と支持者の熱狂ぶりが健在のトランプ氏が54.3%、これまでニューハンプシャー州での運動に力を入れてきたヘイリー氏が36.8%とヘイリー氏がトランプ氏を追い上げる展開となっている。ニューハンプシャー州は穏健な有権者が多い特殊な地域性があり、ヘイリー氏としては「トランプ氏に投票したくない」という層に訴えを続けてきた。しかしアイオワ州の党員集会での3位という結果を受け、ヘイリー氏の勢いに陰りが見えること、さらに選挙戦撤退を決めトランプ氏に対する支持を表明したデサンティス氏の票がトランプ氏に流れる可能性が高いことなどから、ヘイリー氏にとっては正念場となる。初戦に続きトランプ氏に圧勝を許すこととなればヘイリー氏自身も選挙を継続するかどうか難しい判断を迫られる可能性もある。