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「ニトロセルロース」 のテレビ露出情報

両国が蜜月をアピールする一方で、中国のしたたかな戦略も見えてきた。先週、5年ぶりにヨーロッパを訪問した中国・習近平国家主席は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり「中国は危機を作り出したものでもなければ、(戦争の)当事者でも参加者でもない」と述べた。中国は、ロシア寄りだと指摘される中でも「あくまでも中立的な立場を取っている」と強調。
しかし中国が軍事転用可能な物資をロシアに提供していると米国は懸念を強めている。その物資の1つが、ニトロセルロース。塗料やインクなど、民生用に使われる一方、激しく燃焼する性質から弾薬の材料にもなる。今回、NHKの分析で、ウクライナ侵攻以降、この物資の中国からロシアへの輸出が急増していることが明らかになった。中国の税関当局が公表しているデータを分析したところ、2021年まではほとんど輸出されていなかったが、ウクライナ侵攻の3か月後から急増。米国・ブリンケン国務長官は中国を批判し、「中国がロシアのウクライナ侵攻を支援するため、物資提供していることに深刻な懸念を伝えた」と述べた。さらに今月、米国政府はロシアの軍需産業を支援したとする個人や企業に新たな制裁措置を発表。その中に、ニトロセルロースをロシア企業に大量に輸出したなどとする中国・河北省にある2つの企業も含まれている。こうした懸念に対し、中国外務省・汪文斌報道官は「軍事転用可能な物資の輸出は厳格に管理している」と述べた。中国国営企業傘下の北方化学工業股フン有限公司のサイトより、ロシア国防省提供、中国・北京の映像。
一方、異なる側面も見えてきた。NHKの分析では、中国がニトロセルロースを輸出する際、1キロ当たりの価格は、欧米にはおおむね2ドル〜3ドル台なのに対し、ロシア向けには4ドル台と高くなっていることが分かった。これについて、笹川平和財団安全保障研究グループ・山本勝也特任グループ長は「中国が単純にロシアを支援するといっているわけではない。相手(ロシア)の足元を見ている。中国が主であり、ロシアが従属なんだという中国の立場をロシアに知らしめるメッセージを送ろうとしているのでは」と述べた。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年5月16日放送 21:00 - 22:00 NHK総合
ニュースウオッチ9(ニュース)
両国が蜜月をアピールする一方で、中国のしたたかな戦略も見えてきた。先週、5年ぶりにヨーロッパを訪問した中国・習近平国家主席は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり「中国は危機を作り出したものでもなければ、(戦争の)当事者でも参加者でもない」と述べた。中国は、ロシア寄りだと指摘される中でも「あくまでも中立的な立場を取っている」と強調。
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