アメリカ大統領選で共和党のトランプ前大統領が勝利を確実にした。ハリス副大統領は、まもなく首都・ワシントンで演説を行い、敗北を宣言する見通し。ワシントンから中継で伝える。女性初の大統領を目指したハリス氏だが、その実現は叶わなかった。ハリス陣営は、ハリス氏がトランプ氏に電話をかけ、祝意を伝えたことを明らかにした。まもなく始まる演説で、集まった支持者を前に敗北を宣言する見通し。ハリス氏は勝敗のカギを握る激戦州を相次いで落とし、トランプ氏に敗れた。トランプ氏への電話では、平和的な政権移行と「全てのアメリカ人のための大統領であること」の重要性を語ったという。ニューヨーク・タイムズは、「アメリカは危険な選択をした」と題した社説で、トランプ氏の勝利は「誰もが予測できない不安定な道筋を国に敷くことになったことを意味する」と指摘。民主党の敗因として、「バイデン大統領が2期目を務める能力がないと認識するまでに時間がかかりすぎた」ことなどをあげた。一方、ニューヨーク株式市場では、トランプ氏の経済政策が景気を押し上げるとの期待から幅広い銘柄に買いが広がり、ダウ平均株価は一時1450ドル以上、上昇し、取引時間中の史上最高値を更新している。