グスタフ・マーラーは19世紀後半から20世紀初頭に活躍した後期ロマン派を代表する作曲家。特に交響曲の分野で偉大な功績を残し、9つの番号付きの交響曲を完成させた。生前は指揮者として名声を高め、ウィーン国立歌劇場など各地のオペラ劇場で指揮者を務め、ウィーン・フィルなどでも活躍した。オフシーズンとなる夏の間をオーストリアの別荘で過ごし作曲活動に専念していた。交響曲第7番は1904~5年にかけて作曲、全5楽章で構成され、第2楽章・第4楽章に“Nachtmusik”と名付けられたことから、“夜の歌”と呼ばれることもある。