ニューヨーク公共図書館である史料を発見。1870年代後半のニューヨークの企業名簿に「サトウ・モモタロウ」「フロントストリート97番地」という情報が載っていた。その住所を訪ねると、そこはマンハッタン南部の高層ビルに囲まれたビジネス街の一角だった。近年建てられたビルが多く、サトウの店の形跡は見当たらなかった。歴史研究者のダニエル・H・イノウエさんによると、サトウ・モモタロウはアメリカへの直接輸出を切り開いた人物。開国から間もないこの頃、アメリカと不平等な条約を結んでいた日本。輸出は横浜などに住む外国商人を頼らざるを得なかった。外国商人はたびたび不当な価格や手数料を要求。しかし、彼らと対等に交渉できる日本人はほとんどいなかった。そんな状況下でサトウはアメリカへの直接の輸出を実現させたという。
