アメリカ・ニューヨーク州に地図にはあるのに存在しない町がある。目指すはアグロー。到着したものの町には見えない。歴史研究家のジョイス・コンロイさんに話を聞いた。架空の町アグローが誕生したのは今から約100年前。森の中を小川が流れるのどかな場所だったという。アグローは地図製作者の2人の名前を並べ替え作られた架空の町。架空の町が脚光を浴びたのは2008年。ベストセラー作家のジョン・グリーンが書いた青春小説の中に登場。失踪した同級生を捜し歩く主人公が最後に辿り着いたのがアグロー。アグローの人気に目をつけたのが、地元のビール会社を経営していたフィル・バローンさん。アグローを探すファンの目印になるよう看板を設置。小説を読んだファンたちが訪れ、SNSに投稿して楽しんでいる。「現代人は冒険のような非日常を求めているんだ。みんなが楽しんで看板を探してくれているのならうれしい」と話した。