金の先物価格は年明け以降急ピッチで上昇を続けてきたが、29日のニューヨーク市場では上昇した後に急落するなど乱高下の展開となった。取引の中心であるニューヨーク金先物4月ものの価格は、ドル安やアメリカの期待インフレ率の上昇などを背景に時間外取引で1/4オンス5600ドル台をつけ、ニューヨーク市場の取引が始まってからは高値圏の5500ドル台後半で推移していた。そうした中でニューヨーク時間の午前10時ごろに5200ドル割れまで約450ドル急落し、その後はじわじわと値を戻す展開となった。マーケットでは「まとまった売りが出て下げたものの、金先物の上昇トレンドは変わらない」との見方が支配的で、中には「ドル離れが進む中で金本位制への回帰の兆しが見える」といった声まで聞かれた。
