米国みずほ証券の兼松渉さんは「1月に入ってからマイクロソフトやアルファベット、アマゾン、セールスフォース、イーベイ、独SAPなどと、多くのハイテク企業の人員削減が明らかになっています。ほかにもメーシーズやシティグループなど、幅広い分野で人員削減がみられます。アメリカ経済のリセッションに対する警戒感は後退し、先行き見通しが改善している中でこういった動きが活発化しているのは、サプライズ感もあります。コロナ禍で大きく伸びたハイテク大手ですが、やや行き過ぎた感も見られます。各企業は人員削減と同時にAIを導入してさらに収益性向上を目指す動きが出ています。アメリカの投資家は、こういった動きを高く評価しています。メタは、コスト削減策として『Year of Efficiency』を発表して以来、株価が1年で約2.6倍となりました。その直後に、大規模な人員削減を発表しています。セールスフォースは10%の人員削減を発表してから、株価が1年で約2.1倍になりました。今回の決算シーズンでも、人員削減の動きが株価を押し上げる重要なポイントと言えるでしょう」などと話した。
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