マキシム・グループの久野さんはアメリカ 小売最大手決算ポイントについて「アメリカでインフレ再燃懸念が広がるなか、消費動向を見極めるうえで重要な決算シーズンになりそう。20日に決算を控える小売最大手「ウォルマート」の株価は年初来で14%以上上昇し、ダウ銘柄の中でも5番目に高いパフォーマンスをあげている。先週末から各アナリストも目標株価を引き上げている。今回発表される去年11月から1月期の決算では調整後のEPSは64セント、売上高は1800億ドルと1年前から増収になると予想されている。特に注目はこのところの成長をけん引するネット通販で、売上高が1年前から15%増との前期からは伸びが減速するものの引き続きプラス成長が見込まれている。ウォルマートはEコマースへの積極的な投資により、物流センターでは取扱量の50%以上を自動化し、コストの大幅な削減に成功している。なかでも前期はオンラインで商品を注文し、店舗で受取る「ピックアップ注文」が従来の店舗での販売を上回ったほか、「デリバリー注文」はさらに高い伸びを示した。オンライン注文の利用が増加すれば顧客データを収集しやすくなるため、広告事業の高い成長も期待できる。ウォルマートの予想PERは約42倍で、競合する「コストコホールセール」の58倍は下回るものの「アマゾン」の32倍を上回っていることから決算への高い期待が事前に株価に織り込まれている可能性には注意が必要。ただEコマース分野の高い成長が決算で確認されれば短期的な下げ局面があれば買いのチャンスと言えそう。」などと解説した。
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